2010.11.20
驕れる白人と闘うための日本近代史
(著)松原 久子
(訳)田中 敏
文藝春秋
著者が日本人なのに訳者がいるって、面白いですよね
1989年にドイツ語で書かれ、ミュンヘンで出版された本を
邦訳したものなんです
これが、面白いのなんの・・・
欧米人の優越感を覆すためにドイツ語で書かれ
日本人の劣等感を打ち破るため邦訳出版したというから
何とも頼もしい限りです
「白人と闘う」なんて題名だと、愛国心まるだしのトンデモ本の様に思えますが
そうでは無いので、ご安心を・・・
江戸期におけるヨーロッパは世界侵略をして
「文明を開花させた」という優越感を持っているようですけど
その当時の日本は社会・文明的にもすぐれたバランスを保っていて
人と自然の共生(現代社会が目指している共生思想)を取り入れた
社会・文明を築いていたという史実を掘り下げて教えてくれる
「へ〜そうだったのか!」と目から鱗の推薦書ですよ
勉強になるな〜
今の政治には呆れる事が多いけれど
この本を読めば日本という国を再認識できて、もっと好きになるでしょう!
日野日出志を読んでる場合じゃないよ!!(笑)