2022.05.15
・・・・・この漫画がすごい
『惡の華』『ハピネス』など
思春期の少年の自我の目覚めを
独特の設定とタッチで描いていく
押見修造氏の『血の轍』1~12巻
この漫画がすごい!
因に新作『おかえりアリス』もおすすめ
あらすじ
主人公は両親と3人で暮らす中学2年生の長部静一という少年
母親の過保護で少し行き過ぎる愛情を除けばごく普通の家庭だが
ある事をきっかけに
平穏な日常は母親の人格とともに一瞬にして崩壊し始めます
そして
静一の彷徨える自我の目覚めが・・・・・
と
超簡単に書きましたが
わたくし
1巻を読み終えると
その不穏な雰囲気とホラーとも呼べる展開に放心状態になり
2巻以降一気に読み進めてしまったという
恐ろしい作品なんです
押見修造氏の作品はハマってしまう人はとことんハマってしまう魅力があるようです
思春期の自我の目覚めに焦点を当てた作品が多いですが
『血の轍』では母が静一を精神的に追いつめる母親の心情なども描かれています
母と子の関係をストーリーだけではなく
圧倒的な画力で感情などを表現していて
作者のこだわりが恐怖となって伝わり画を凝視してしまいますね
これからの展開が非常に楽しみです