2015.10.28
車中泊 in 群馬 2
群馬県の榛名湖から八ツ場ダムを巡り
『道の駅・あがつま』で車中泊
そして
品木ダムはですね
そこらのダムとはちょっと違うんですね
マニアの様な口ぶりですね〜ハイ(笑)
草津温泉に湧き出たお湯で出来た
日本屈指の酸性の河川
谷沢川・大沢川・湯川の水質改善(河水の中性化)を目的としたダムなんです
酸性度はPH2もあるため鉄などはすぐに錆びてしまうし
もちろん生物などは生存出来ません
死の川と呼ばれる所以です
このため湯川だけでも毎日50トンの石灰ミルクを投入し
中和しているため
河川は異様な色に変色します
品木ダムは中和作業とその際に生成される化合物を
沈殿させる為のダムなんです
こうすることで下流では鉄やコンクリートの腐食がなくなり
橋などを建設出来るようになり
農業、工業用水などにも使用可能となりました
魚も住めるようになったそうです
自然が作り出す美しい紅葉と
人工的に作り出されたダム湖のくすんだ色合いが素晴らしくマッチしていて
素晴らしいですね
見学している人が一人もいないので・・・・・(笑)
幻想的な雰囲気をゆっくり味わう事が出来ました
もちろん!ダムカードも頂きましたよ!(笑)
[ 豆知識!チャツボミゴケって何? ]
強酸性の水中で生育する
珍しい特性をもつ
ツボミゴケ科に属するコケなんです
強酸性といえばエイリアンの血液も強酸性でしたね
・・・・・
各地で生息が確認されてますが
群馬県中之条町の『チャツボミゴケ公園』は
国内最大級の群生地となっており
県の天然記念物に指定されています
他に類を見ない壮観たるや
・・・・・
とにかく行って見るべし!すんごいだから!!(笑)
そして
旅の最後に立ち寄った
名水百選に選ばれた箱島の湧き水
『不動の霊泉』
その豊富な湧き水を見送るかのように
ひっそりとたたずむ
岩を積み重ねてつくられた
ロックフィルと呼ばれる形式の名も無きダム
明治四十三年に群馬県内初となる
この形式のダム完成により
水力発電所が始動
この地に徳望の灯りがともされた
その後
時代は移り変わり
水力発電所の閉鎖とともに
ダムの機能を終えた老兵は
かつての誇りを胸に
近代化遺産として当時のままの姿を止めている
威厳に満ちたその顔は
欲を捨てない現代の恥辱を見据えながら
自然に朽ち果ててゆく老体を
まるで喜ぶかのように
土に帰る日を夢見るかのように
ただ
静かにその日を待ち続けている
来週は日光三大ダムをお届け致します
それでは
『世界のダムから』ご愛読ありがとうございました(笑)