2018.09.08
あらすじ
第二次大戦直後
その敗北から民主憲法制定までの
苦悩を表現したミュージカルで
米ブロードウェイにてトニー賞にノミネートされた
伝説的日本人俳優サチオ
サチオの人生の軌跡を回想しながら
サチオの歌声が
彼を取り巻く人々の記憶に残り
歌声やメロディーが確かな輪郭で浮かび上がってくる時
それぞれの過去を振り返り
ひとりの男「サチオ」の人生を語り出す
ハズレなし
シマトラにハズレなし(笑)
素晴らしい構成力ですね
サチオの歌に触れた人々の人生の物語
その記憶から回想形式で浮かび上がらせる
サチオの人物像
サチオ自身も忘れているであろう物語が
関わる人々の記憶に散らばり、消え、蘇る壮大なドラマ
これらが最終話に統合され
何とも言えぬ人生の満足感を味わう
最高です
元ネタはあるようですが
毎度ながら
シマトラお得意のホラと偽史もいい味を出してます
そして
今回はもうひとつの仕掛けが・・・・・
それがノスタルジッックな音楽
一話ずつストーリーに関係のある音楽(サチオが口ずさむ歌)が設定されているんですね
歌が聞こえてくる
漫画本なんで当然歌は聞こえませんが
サチオが歌っている曲をを探し
サントラを作って
もう一度読み直すなんていいじゃないですか(ハマリすぎだね)
巻末にシマトラさんが
その曲目を紹介してくれてます
ファンでなければ相当メンドクサイ漫画家さんですね(笑)
少しご紹介しときますね
ヂューク・エリントンで「Come Sunday」
フレッド・アステア「Cheek to Cheek」
ミュージカルから「Hello Dolly」とマイ・フェア・レディから「With a Little Bit O'Luck」
ナット・キング・コールの名曲「Unforgettable」など
この漫画のテーマである
音楽による記憶に沿った
往年の名曲ぞろいで
古き良き時代設定もOKですね
ぬけ目無いです(笑)
一曲聞いてみましょう!ビング・クロスビーで「ダニー・ボーイ」
いいですね〜
どうですか?
興味わいてきましたかね(笑)
おすすめです