2018.07.23
・・・・・この漫画がすごい
以前、書いた『東京命日』の作者
島田虎之介の
『ラスト・ワルツ』全一巻
これがデビュー作?
・・・・・この漫画がすごい!
あらすじ
物語はオムニバス形式の短編集の装いで進む
在日米兵が残した
バイク「エルドラド」にまつわるお話
ガガーリンに席を奪われた
冷戦時代のソ連の宇宙飛行士のお話
チェルノブイリの事故から生還した
ウクライナ人消防士のお話
ブラジルに移民した日本人家族や
朝鮮戦争で捕虜になった米兵のお話など
世界のあらゆる場所の話が
丁寧に史実を交えて語られるが・・・・・
シマトラ、ハンパねぇ〜
何度も読み返したり深読みしないと
面白さが見えてこないマンガは読まないが
島田虎之介(シマトラ)の作品に関しては当てはまらず
むしろ読み返したくなる衝動にかられる
たぶん
まるで映画を見ているような
物語に引きつけられるんだと思う
あらすじで
{丁寧に史実を交えて語られるが・・・・・}と書いたけど
これは
シマトラが功名に作り上げた
歴史的な事実のようにかたられる偽史であり
虚構で語られる作品の中だけの事実
そして
それぞれの物語が美しく一つに収束され
次の世代に語り継がれる
と、まぁ、めんどくせぇ1マンガであるが(笑)
ロバート・アルトマンの映画の様なこの作品
私は大好きです
島田虎之介、ハンパねぇ〜